JAPAN MTB | ‘ツール・ド・フランス’
L’Hexagonal VTT Tour – Locminé – Paris | レースを走ってきました
ジュニア時代から頭角を現し、全日本選手権U23、3連覇などを経て、2008年には北京オリンピック日本代表となった、山本幸平(やまもと こうへい)選手は、2012年ロンドン・オリンピックに向けて活動中。今年もフランスを中心に、各地大会に参戦しています。
このコーナーでは山本選手のレポートを中心に、レースシーンを追いかけます。
L’Hexagonal VTT Tour – Locminé – Paris 2010年6月6日-13日
全7ステージで行われたマウンテンバイク版のツール・ド・フランスに、山本選手は平野星矢、バレンティン(フランス)の3名のチームで出場。総勢96名が参加しました。
ヨーロッパでは盛んなステージレースですが、ツール・ド・フランスの名前がある通り、それらの中でも特に厳しいレースです。
では、山本選手のレポートをどうぞ。
■今回は、7ステージレースと言う、今まで一番長いMTBステージレースとなりました。
6月初めのレースで、後半シーズンの良い流れを作りたいと思いながら初日のタイムトライアルが行われる街へと向かいました。初日のタイムトライアルでは、気合い十分で走り出し身体の状態も、とても良く進んでいましたが、押し区間に入って、乗り出そうとおもったら、チェーンがホイル側に落ちていて、走り出せずに立ち止まり修理。その後は上手く追い込んで行ってゴール。
初日から弾みをつけたかったので、残念な結果になってしまいましたが、走れているし、身体の反応は良かったので気分を切り替えて行こうと思っていました。
2ステージ、見事なくらいのスピードコース。4箇所のゲキ登り区間が設けられている以外は、フラット。集団になるが、ゲキ登り区間での位置取りを後方にとってしまった4周目で、先頭集団には、復帰できずに終了。あとは、皆が協力してくれずに、苦しんだ。皆で協力してローテンションしていけば先頭に追いついたであろう。しかし、それがステージレースなのだ。
最後のスプリントでは、皆元気になって早く、足が攣りながらのスプリントで終了。
3ステージ、コースレイアウトは、とても上手く出来上がっており、細かなアップダウンが続いて練習で走りたいくらいの素晴らしいコースだったと思う。レースは、2時間30分を越える長丁場となり精神的にも苦しめられた。
食事もレース前5時間前に食べていた事もあって、最後はハンガーノック。
やはり、しっかりとタイミングを見て食事をしていかないといけないと思いました。でも、スタートが18時って遅すぎでしょ!!レース後から、体調が悪くなる。
休養日があった。
4ステージ、雨でドロドロ。路面が重い。が、休養日明けで気分も新たに挑んだレース。
展開は、先頭集団を見える位置に捉えながら追いつけないと言う、悔しい展開、でも、この日は最後まで、気持ちを高めていって追い込みが出来たレースだった。
勝ちたい気持ちが、体調が悪い中でも沸いてくれた事に、僕自身嬉しい気持ちになりました。
5ステージ、この日は、一番気持ちを高めて挑んだレース。勝ちたい気持ちが沸いていた、しかし、この日は、僕に向いていないコースレイアウト気味、平坦区間が遅くて先頭集団から遅れてしまう、着いて行く事が出来なかった。集団と単独では、こんなにもスピードが違うのかと落胆しそうになるくらい失速、平坦が上手く走れていないことになぜだろうと考える日となったし、レース展開のもって行き方を多く学んだ日でもあった。
6ステージ、最終日の4KMタイムトライアルを残しているだけなので、最後のクロスカントリーオリンピック(*オリンピックと同じ形式のレース)となる、この日。
朝方に雨が降った影響で路面が重い。がレイアウト的には高速。天候の回復してきて蒸し暑いくらい、路面も乾いてきている。前日の平坦区間の遅さに、どうにかならないものかと身体の使い方を試しながら走っていた。展開は、やはり先頭集団からは遅れを取ってしまう、またか。と思いながらもペースを保って進んでいった。すると先頭集団が見えてきて、追いつく事に成功。ここからって思っていたが、先頭付近では激しくペースアップが始まってしまう。もう、足が一杯。でも、一定を保ち走り続ける。身体の使い方を考えながら進んでいく。最後まで力を加えながら進んで行く事が出来た事は良かった。
そして、3周目に設けられている、最速ラップ賞を獲得できて、少し嬉しかった。
7ステージ、最終日。憧れでもあったパリの街中を自由に走り回ったレース。4KMだけだが、MTBを6レース走ってからの身体で、この階段登りは、かなり応えました。でも、こんな街中を自由に走らせてくれることに感謝をしながら優勝を目指して走っていった。
身体は、乳酸で一杯になってびっくりした。このレースに参加出来た事は、これからの選手生活をしていく中で、大きく役立つだろう。
今回のレース。
満足いく結果は、全くとして出す事が出来なかったのは事実です。
体調も崩れてしまい、苦しい日々が続いたし、あまり良い思いが無かった。
が、それは、このレースに取り組む、僕自身の気持ちの問題でもあるのだと思う。
しっかりと気持ちを高めていって、僕が何をしないといけなかったのか。それが分かっていたならば、もっと成績を残してパリをゴールできたであろう。
今回の経験を、次の繋げることは、もちろんだが、さらに強くなってたくましくなって成長したと思う日が来るように、今から、この瞬間から頑張ります。
これからも山本幸平を応援宜しくお願い致します。
KOHEY
結果:総合成績 12位 トップから23分55秒遅れ
1ステージ:26位 56秒遅れ
2ステージ:18位 3:54秒遅れ
3ステージ:19位 9:48秒遅れ
4ステージ:8位 3:19秒遅れ
5ステージ:13位 3:00秒遅れ
6ステージ:12位 4:02秒遅れ
7ステージ:16位 51秒遅れ
バイク:ANCHOR XHM9 RS
フォーク:ROCKSHOX SID World Cup
ハンドル:Ritchey Super logic Carbon Low Rizer
ステム:OnebyESU ジェントル ステム 120mm
シートポスト:OnebyESU ムンク シートポスト ブラック
ホイル:Shimano WH-M975
シューズ:Shimano SH-M310SE
ペダル:Shimano PD-M970
サングラス:Adidas Adivista
ヘルメット: OGK MOSTRO VIGOR
サプリメント:レース前 BCAAタブ10粒 Feタブ 2粒 Caタブ 2粒 SAVASウォーター, レース時 SAVASウォーター,レース後 SAVASアクアホエイプロテイン(アセロラ味)
●山本幸平
チームブリヂストン・アンカー 北海道出身 1985生まれ 2008全日本チャンピオン(男子エリート・クロスカントリー)
「自転車ぎこぎこ」
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自転車ぎこぎこ 平凡社伊藤礼=著古希を超え、傘寿を目前に、伊藤センセイは今日もそこらじゅうを走り回る。『こぐこぐ自転車』で自転車文学の世界に颯爽と登場したイトウレイが語る、ぎこぎこの日々。 定価:1680 円(本体:1600 円) 四六判 336頁 2009.11 |
| 自転車がテーマの本は実用書の範疇が多い。 メンテナンス、コースガイドに乗り方テクニック、ちょっと離れて世界自転車1周体験記などなど。それらには自転車競技やメカニックのプロの手による専門知識がふんだんに盛り込まれ、なにやらチンプンカンプンの用語で書かれて、なかなかページが進まないものもあるようだ。一般人にとり自転車とは、わざわざ教えてもらわなくてけっこう、というそんな軽さ、気楽さがあり、それがまた車やオートバイにはない魅力にもなっているのだが、それほど左様に自転車は実は奥深い。 本書を読み始めて改めて感じたのは、そんな従来のイメージとは異なる色合いのエッセイでなんとも読みやすく、かつ楽しいからだった。「初めて乗った日、走り始めて2kmで根をあげた」なんていうのはおよそ今までの自転車本には書かれなかった内容である。しかも作者はオン年76歳!自転車に乗り始めたのは68歳からという経歴には、自転車を生業としている筆者もいささか驚き、一見弱気なコメントもさもありなん、と納得した次第。300頁を超える厚さのハードカバーにしては実にスラスラと読めるし、また全国各地への輪行記は読む者に長距離走行も怖くないという自信と途中下車の楽しさを味合わせてくれる。 そうか、この本は自転車の達人による走行記ではなく、人生の達人による自転車の楽しみを教えてくれる本なんだと理解した。こう見ると、自転車にとっては実に大きな味方を得た気がする。ふだん買い物に使っている人、スポーツ車を買っても中距離でさえ乗ったことがない人も、この本から“いつもより長い時間乗ってみよう。自転車で泊まりがけで行ってみよう”と背中を押してくれるはずだ。 ちなみに、この本の魅力とは直接関係はないのだが、作者の辿った都心のルート、各地の走行ルートのほとんどを筆者も体験済みだったのには、なんとも懐かしく共感を得たことを付け加えさせていただく。休み休みの途中の寄り道の店などは筆者の走り屋時代には寄ることもなかったのが残念ではあったが。 :w) |
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カレスコNEWS
![]() ツール・ド・フランス 七月の輪舞 |
砂田弓弦 写真集 ツール・ド・フランス 七月の輪舞(ロンド)八重洲出版 定価 2,500円+税 |
| 写真集はスポーツに限らず、あまた出版されているが、お叱りを受けるつもりで書けば、この「ツール・ド・フランス 七月の輪舞」は決して“最高の写真”を集めたものとは言えない。 尤もこの場合の“最高”とは、無論、テクニックからの意味であるが。 砂田氏の写真からは、それより何よりペダルを回す一人一人のレーサーの“鼓動”“息遣い”“情熱”“戦う心”がダイレクトに伝わってくる。簡単に言ってしまえば“ただカッコイイ写真”ではないのだ。氏とは1990年代初頭マウンテンバイクが劇的に成長を遂げた時期のヨーロッパでの世界選手権で毎年お会いした。 マウンテンバイクレース写真にも、氏の人柄がよく出ていて、他のカメラマンとは一線を画したスピリチュアルな写真に感銘を受けたことを想い出す。 シリアスで厳しい環境の海外メディアの下で、日本人、それも個人のフリーランスカメラマンが過酷な扱いの中で、しかも「ツール」という最高のロードレースを20年もの間撮り続けるというのは、それ自体大変な仕事であるのだが、その中でこれだけの個性を打ち出した作品をクリエイトするのは並大抵、いや、奇跡でもある。そうした1ページ1ページ、1枚1枚をそんな思いで見ながら最後に一言書きたい。 「これはただのレース写真ではない! ビジュアルを通して読む“ツール”の最高のドキュメンタリーなのだ!!
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