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末政実緒 | 世界一を目指して

バイクトライアルの世界選手権で優勝。その後マウンテンバイクのダウンヒルにチャレンジ。国内、アジアのタイトルの他、2001年にはジュニア世界選手権で優勝、脚光をあびて以来UCIワールドカップにもフル転戦。トップライダーとして常に注目されています。
このコーナーでは末政選手のレポートでダウンヒル・レースシーンを追いかけます。




2010 UCI マウンテンバイク世界選手権大会( カナダ・モンサンタン 20100905)

国際レースシーン、今シーズンの最終、締めくくりとなる世界選手権大会。今年はカナダのモンサンタンで行われました。ワールド・カップを毎年開催し過去世界選手権も行われている伝統的な会場。末政実緒(兵庫/Team FUNFANCY/INTENSE)選手のレポートをどうぞ。

***末政実緒 レースレポート***
大会名:2010 UCI MOUNTAIN BIKE&TRIALS WORLD CHAMPIONSHIP
開催地:カナダ・ケベック州 モンサンタン
開催日:2010年9月1日-5日
順位:DHシニア女子5位
使用バイク:INTENSE 951

ワールドカップではお馴染みのカナダ・モンサンタン、1999年初めてマウンテンバイクのワールドカップに出場した思い出の地であり、2002年から毎年欠かさず出場している会場でもあります。
世界選手権は1998年に開催され、ちょうど私がマウンテンバイクを始めた年でその当時は雑誌の中の世界選手権でしたが、今回は自分が出場するモンサンタンの世界選手権大会となりました

ワールドカップ最終戦アメリカ大会の決勝翌日にコースウォーキングがあり、その翌日火曜日から試走と日程が詰まっていて慌ただしかったですが、ダウンヒルの決勝は日曜日だったので徐々に落ち着いて走れるようになりました。

山頂のゴンドラ駅からスタートするコースは、全長約3kmと最近のコースにしては長く、シングルトラック、ガレたハイスピードのセクション、岩盤のシングルトラックなど様々なセクションがあり、大きなジャンプ等はないものの体力も技術もいるクラッシックなダウンヒルコースでした。
そして、週の前半路面は今までに例のないぐらい乾き深い砂になり地面がゆるくなっていましたが、金曜日頃から天気が悪くなり雨が降ったり止んだりし路面はしまり、いつものような黒土のツルツルと滑る路面と変化していきました。



・タイムドセッション(木曜日)
世界選手権には予選がなく、どのライダーも決勝を走る事になるのですが、木曜日に参考の為、計測のテスト?の為にタイムドセッションがありました。
決勝には一切関係なく、ただタイムを測るだけなので、ある程度ペースを上げて走る選手、様子見の選手と様々でした。
タイムドセッションまでまだ一度もノンストップで走った事がなく、そしてコースもまだ全て攻略出来ていなかったので、あまりペースを上げられずタイムドセッションは8位でした。

1. MOSELEY Tracy
2. JONNIER Sabrina
3. RAGOT Emmeline
4. ATHERTON Rachel
5. KINTNER Jill
8. SUEMASA Mio



・決勝(日曜日)
アメリカからハリケーンがきていた影響か風が強く、雨も夜の間にまとまった量が降り、朝も降ったり止んだりでコロコロ変わりやすいお天気でした。
前日の練習中にも雨が降ってたものの、その時はまだコースに水分が多く走りやすかったのですが、朝の試走では滑りやすい路面になっていて走りづらく、さらに強風が走りにくさに拍車をかけ朝の試走はあまり良い印象を得る事が出来ず決勝を待つのみとなってしまいました。

試走が始まってから雨は止み、決勝も午後からだったので風通しの良いところは徐々に乾いてきました。
しかし、スタート台に立つと無情にも雨が降り始めてしまいました。
今年のワールドカップでは雨のレースであまり良いレースが出来ていなかったので、雨が降っているのを見たときは一瞬緊張しましたが、集中していたおかげかあまり雨が気にならずスタートする事が出来ました。
バイクも身体も良く動きスムーズに走れていていましたが、だんだんと攻めきれていない感じがしてきました。
しかし、路面コンディションもあまり良くないように感じたので一定のスピード、リズムを保ち走り続ける事にしました。
後半の滑りやすくなったシングルトラックも上手くこなす事が出来て、最後まで大きなミスもなくゴールし暫定1位に。
先にホットシートに座っていたワールドカップ最終戦の勝者レイチェル・アサートン選手のタイムを更新出来たのはとても嬉しかったですが、その後トレーシー・モーズリー選手にホットシートの座を譲ることになり、最終的に5位で決勝を終えました。

1. MOSELEY Tracy
2. JONNIER Sabrina
3. RAGOT Emmeline
4. PUGIN Florian
5. SUEMASA Mio

リザルト
女子エリート


苦戦が続いた今シーズンですが、ワールドカップ最終戦アメリカ大会に引き続き今回も自分の力を発揮し気持ちの良いレースをする事が出来ました。
ワールドカップ、世界選手権は終わりましたが、これからジャパンシリーズ富士見大会、韓国でのアジア選手権、ジャパンシリーズ最終戦瀬女大会と続きます。
アジアタイトル、ジャパンシリーズタイトルがきっちり獲得出来る様、最後まで気を抜かずきっちり決めていきたいと思います。

世界選手権応援ありがとうございました!

Team FUNFANCY/INTENSE
末政実緒

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