日本マウンテンバイク協会 各種お問合せはこちらからどうぞ


街では左側通行-山では許可された場所を走ろう!
自転車キッズ検定

末政実緒 | 世界一を目指して

バイクトライアルの世界選手権で優勝。その後マウンテンバイクのダウンヒルにチャレンジ。国内、アジアのタイトルの他、2001年にはジュニア世界選手権で優勝、脚光をあびて以来UCIワールドカップにもフル転戦。トップライダーとして常に注目されています。
このコーナーでは末政選手のレポートでダウンヒル・レースシーンを追いかけます。




2010jcs_logo


第23回全日本マウンテンバイク選手権大会(長野・冨士見パノラマ)

ワールドカップの途中で日本に帰国した末政選手。この時期には、世界各国、それぞれの国で同時に選手権が開催される週末です。末政実緒(兵庫/Team FUNFANCY/INTENSE)選手のレポートが入りましたのでご紹介いたします。

***末政実緒 レースレポート***

大会名:第23回JCF全日本マウンテンバイク選手権大会
開催地:長野県富士見パノラマスキー場
開催日:7月17-19日
天候:晴れ
順位:DH1位、4X1位
バイク:INTENSE 951(DH), INTENSE TAZER VP(4X)

第23回全日本選手権大会は富士見パノラマスキー場にて開催されました。
2009年の全日本選手権でダウンヒル10連覇してから1年、昨年は節目を迎えるにあたり何とも言えない緊張感がありましたが、今年は新たな挑戦のようなフレッシュな気持ちで会場入りしました。

<ダウンヒル>
今回は常設Aコースの中間地点通称スーパーバンクの手前からスタートし、ハイスピードのガレ場を経て常設Bコースへ。その後またAコースに戻る全長2.5kmのコースでした。
ジャパンシリーズのコースより長く、そしてハイスピードセクションありテクニカルシングルトラックありとこれぞ全日本選手権といった感じでした。
レース当日は晴れたものの梅雨で降り続いた雨の影響でコースは滑りやすく、所々ぬかるみもあり難しいコンディションの中前日の試走、レース日を迎えました。
・予選
まずは予選、コースの最終チェックを兼ねてある程度ペースを上げて走り始めました。
朝の試走からとても滑りやすくなっていて、天気が良く気温も上がっているにも関わらず乾いていなくて朝と変わらない様子だったので少し慎重なってしまいました。
しかし、慎重に走ったおかげか目立ったミスもなく無事に予選1位で通過しました。

*予選結果*
1位 末政実緒 Team FUNFANCY/INTENS 5:07.296
2位 飯塚朋子 team corratec 5:39.377
3位 尾芦資子 風魔吉祥寺 6:00.521
4位 中川弘佳 輪娯ロード/GIANT/TRY 6:04.195
5位 中村美佳 MSC/SK-Factory 6:13.664
6位 服部良子 風魔横浜 6:28.461

2010jcs_suemasa_dh01・決勝
全日本はジャパンシリーズと違い連覇かかった年に一度のレース、ジャパンシリーズ同様に男子の予選通過タイムも気になりつつも確実に終えたいと言う気持ちもあり、ちょっと複雑な気持ちでスタートしました。
気合いが気合いが入っているせいか、スタートしてすぐのスーパーバンクをいつもより速いスピードで進入。すると、フロントタイヤが滑ってしまいあわや転倒の危機でしたが、なんとかリカバリー出来て体制を立て直しました。
予選後多くのライダーが走り路面が乾くどころか滑りやすいなっているようなので、少し落ち着いて走る事にしました。
そして、女子シニアクラス予選後の男子シニアクラスでコース特にBコースの狭いシングルトラックが落石等でコースが非常に荒れていると聞き、そのセクションはコースに外れると崖に落ちてしまうので、念のため細心の注意を払い走行し無事通過。
どの後は無難にこなし、最後の難関A’セクションに入りました。
A’の最後、岩越えセクションが苔むした岩に泥が付き朝からクリアするのが難しくなっていたのですが、決勝でも岩を越えたあとの岩がゴロゴロしている所で滑り走りたい方向とは違う方向にバイクが走ってしまいました。
バイクに逆らわずに走りましたが、岩にチェーンディバイスが当たり一旦停止。気を取り直してすぐに前に進み出しゴールへ。
色々なハプニングがあった決勝ですが無事に優勝し11連覇達成しました。

*決勝結果*
1位 末政実緒 Team FUNFANCY/INTENS 5:06.968
2位 中村美佳 MSC/SK-Factory 5:44.068
3位 飯塚朋子 team corratec 5:50.213
4位 服部良子 風魔横浜 6:09.752
5位 宮下瑠衣 6:14.830
6位 中川弘佳 輪娯ロード/GIANT/TRY 6:17.806



<4クロス>
日本では大会の少ない4Xですが、全日本選手権のは正式種目として2002年頃から始まり、数年開催されずにいましたが昨年より4Xが全日本に復活しました。
全日本の会場富士見パノラマには4Xの常設コースがあり、コースは常設が使用され途中に普段はあまり走る事が出来ないプロレーンが使用されました。
レース当日は天気が良すぎるほど快晴で、練習は暑すぎるほど暑く試走はコース攻略より暑さとの戦いでした。
プロレーンの2つのジャンプが1つ目は飛べるものの、2つ目のステップアップジャンプが見た目以上に大きく、なかなか飛び切れず苦戦していましたがその他は問題なく試走を終えました。

・予選
4Xコースは少しでも湿気ていると非常に滑りやすい路面ですが、完全に乾いていたので一カ所芝生のコーナーを除き安心して走る事が出来ました。
プロレーン2つ目へのスピードが足りず飛べなかったの以外は順調で予選1位通過しました。

*予選結果*
1位 末政実緒 Team FUNFANCY/INTENS 41.194
2位 飯塚朋子 team corratec 44.030
3位 中川弘佳 輪娯ロード/GIANT/TRY 46.050
4位 服部良子 風魔横浜 47.067
5位 小林可奈子 AKI FACTORY TEAM 48.239
6位 安達勅実 FUST 48.810

2010jcs_suemasa_4x・決勝
準決勝から始まりました。
対戦相手は予選4位の服部良子選手と5位の小林選手。
スタートゲートのタイミングもまずまずで、その後のコースもまずは確実に走り無事に1位通過し決勝ヒートに。
決勝の対戦相手は予選2位の飯塚選手、4位の服部選手、6位の安達選手でした。
スタートはホールショットを取る事が出来、順調な滑り出し。
プロレーンのジャンプ2つ目が飛べればと良いなと思ったものの、スピードがいまいち足りずちょっと中途半端な感じになりましたが、バランスを崩す事もなくこなしそのままゴールまで1位をキープし4X2連覇です。

*決勝結果*
1位 末政実緒
2位 飯塚朋子
3位 服部良子
4位 安達勅実

全日本選手権はジャパンシリーズとはまた違った雰囲気を味わえ、会場全体が少し緊張感もありますが、昨年の節目に比べるとリラックスした気分でレースに挑めて良いレースでした。
こういった緊張感のあるレースで精神面ももっと強くなっていきたいし、どんな状況でも気持ちに余裕を持てるライダーになっていきたいと思います。
国内外問わずどんなレースでも真剣に、そして余裕を持って。

こうやって連覇を重ねる事が出来るのも応援してくださっているスポンサーの皆様やファンの方々のおかげだと改めて実感し、感謝の気持ちでいっぱいです。
応援ありがとうございました。

Team FUNFANCY/INTENSE
末政実緒

2010jcs_suemasa_dhaward















FUNFANCY
RINGOROAD
OAKLEY
FOX Racing Shox
ALEXRIMS
SDG
REV5

*こちらの写真もぜひご覧ください*
http://www.flickr.com/photos/ngawa/4819771531/
http://www.flickr.com/photos/ngawa/4811323906/in/set-72157624411967987/

末政実緒

警視庁の自転車安全利用五則です。 ルールを守って正しく乗りましょう!! bicycle_B3jpg用